耳掃除は不要!?本当は怖い家庭医学

ちょっと気になる日常医学

こんにちはSKBです。耳鼻科をみて感じたことがあるので書こうと思います。

みなさん耳掃除お好きですか?気持ちいいですよね。耳垢が取れるとなんとなくスッキリします。

耳掃除は不要!?

耳鼻科の先生に実際に聞いてきました。

耳鼻科の先生曰く、耳掃除は不要だそうです。

外耳道に放射線をあてて狭窄している人や真珠腫性中耳炎の方や鼓室形成術という手術を受けている方など特定の人は定期的な掃除が必要かもしれませんが、多くの健康な人は耳掃除は必要ありません。

実はすごい耳垢の役割

実は耳垢は私たちにとっていいものということをご存知でしたか?

耳垢は殺菌作用を持ち、さらに外耳道を刺激から守る役割を持ちます。

つまり耳垢が耳の中にあることで私たちの耳の中の健康は維持されています。

耳垢は自分で外に出る

耳垢は実は自分で移動することができます。

耳の中の毛(線毛)、あくびや咀嚼といった動きに合わせて実は耳垢は動いています。これらの動きにより耳の奥から耳垢は手前にやってきます。

つまり耳掃除は出口付近だけ行えばいいということになります。綿棒を奥深く、鼓膜の近くまで押し込んで掃除をするのではなく、手前を軽く掃除する程度にとどめておきましょう。

耳鼻科にきた患者さんはなぜか耳掃除してもらいたがる

耳鼻科の外来をみて感じたのは、なぜか多くの患者さんが耳掃除をしてもらいたがるということです。

実際に耳鏡で見てるこちら側からしたら耳垢がたくさん溜まっている様子がわかり、感想としては「汚れている」状態です。こちら側としてはなんとなく耳を掃除したい気持ちもありますが、、、

しかし耳鼻科の先生曰く、「野生動物は耳掃除なんてしない。」とおっしゃっていました。

確かに野生動物は耳掃除をしなくても耳が聞こえていますね。

耳鼻科の先生が患者さんの耳掃除をするのには実は単純な理由があります。それは鼓膜の状態などを見たい時に、溜まっている耳垢が邪魔で鼓膜が見れない時です。単に視界を確保するために耳垢を除去しています。

耳掃除のしすぎに注意

耳掃除は確かに耳垢が取れて気分がいいのですが、むしろやりすぎて炎症を起こしてしまったりする人が多くいらっしゃいます。

実際に出血するまで耳掃除をしてしまって、外耳道内に血腫ができている患者さんなどが病院にはいらっしゃいます。その場合耳も聞こえなくなりますし、問題です。

気持ちいいから毎日耳掃除をするという人もいらっしゃると思いますが、基本的には耳掃除は不要ですので、たまに耳を掃除する程度にとどめておきましょう。

まとめ

耳掃除を歯磨きなどと同様に絶対に必要だと思っている方も多くいらっしゃるのじゃないかと思います。しかし、耳掃除はみなさんが思っているほどに必要なものではありません。

たまに掃除する程度は大丈夫ですが、あまり高頻度に掃除することはおすすめできません。

やりすぎると外耳道炎などの状態になってしまうこともありますので注意しましょう。

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