こんにちはSKBです。「昼寝はいい」という情報は漠然とありますが、心のどこかで、昼寝するより勉強した方がいいのでは?など思うことも実際私はあります。今日はそういった疑問を解決できるような論文を引用して昼寝の効果について書いていこうと思います。また昼寝は何分するのがいいの?たくさん寝ればいいの?という疑問を解決する一つの目安も見つけたので紹介したいと思います。
ズバリ昼寝は10分間にしろ!!
Amber Brooks博士らは睡眠時間とその後のパフォーマンスの変化について調べました。(2)
- 5分間の昼寝→昼寝なしとほとんど変わらず
- 10分間の昼寝→即座にパフォーマンスが向上し、155分間高いパフォーマンスを継続
- 20分間の昼寝→35分後にパフォーマンスが改善し、90分間高いパフォーマンスを維持
- 30分間の昼寝→直後にパフォーマンスの低下が起こり、その後、起床から155分間後までパフォーマンスの改善
その結果、10分間の昼寝が非常に効率的にパフォーマンスを長い時間向上させることがわかりました。
お昼寝が長くなりすぎて、起きた時には疲れていたり寝ぼけていたりする状態に誰しもなったことがありますよね。何分からその状態になるのだろうか?昼寝がいいと言われているが、何分寝たらいいのだろうか?そんな悩みともおさらばです。
今度から”昼寝は10分間”を試してみてください
昼寝の効果
- 記憶力UP
- 集中力UP
- 運動パフォーマンス UP
昼寝には一般的にはこのような効果があります。そのほかにも心筋梗塞などにも影響し、長生きに結びつくのではないかなど研究が進められています。
長期・短期記憶 UP
James N Cousinsらの”The long-term memory benefits of a daytime nap compared with cramming”について説明します。この論文のタイトルは「詰め込み学習と比較した昼寝の長期記憶への恩恵」といった意味です。
Jamesらは被験者を三つのグループに分けました。
これらの三つのグループの生徒に対して学習をした日と1週間後の2回に分けてテストを実施しました。
その結果、当日のテストと1週間後テストの両方で昼寝グループが最も高い正答率を獲得しました。しかし詰め込み学習をしたグループと昼寝をしたグループの得点には有意差が出ませんでした。(有意差が出ないというのは、偶然による可能性が大きいということ。)
そして、この実験の結果から、詰め込み学習は短期的な記憶力を向上させるが、長期的には記憶を維持しにくいということが示唆されました。
皆さんも一夜漬けなどをしたテスト後には全てを忘れるという経験はありませんか?あれは勘違いではなく、実際に一夜漬けは忘れやすいということが科学的に示唆されています。
結論としては、この実験で昼寝は同じ時間詰め込み学習をしたのと同等かそれ以上の成果を出せるということが示唆されました。
同じ時間眠い目を擦りながら勉強するぐらいならいっそ思い切って寝てしまっても同じ程度の効果があるというのは心強い情報かもしれません。
冠動脈死亡率低下!?
Androniki Naska博士らの研究によるとたまに昼寝をする人で冠動脈疾患が12%低く、日常的に昼寝をする人で冠動脈死亡率が37%低いという結果が得られています。(1)
この結果から必ずしも昼寝が冠動脈死亡率を低下さえるとは言い切れませんが、興味深い結果であることには変わりありません。
お昼寝 オススメ便利グッズ ○選
快適にお昼寝をするための便利グッズを紹介します!気になるものがあればぜひみて見てください。
耳栓
オフィスや学校で昼寝をしようにも周りがうるさくて寝られないという人にお勧めです!ちょっとイヤホンっぽいデザインでダサくないのもポイント高いです。
アイマスク
アイマスクも集中して寝るためにはマストアイテムかもしれません。明るい中では寝られなかったり、寝顔をあまり周りの人に見られたくない人にもgoodなアイテムです。
使い捨てでホットアイマスクでプチ贅沢時間を過ごすのもお勧めです。使い捨てなので衛生的にも気になりません。
ピロー
いわゆる枕ですが、私は空気で膨らますタイプを使っています。空気を抜いた状態ではめちゃくちゃ小さくなりますし、軽いので重宝しています。真ん中に穴が空いたタイプの方が寝やすい方もいるかもしれませんので、その辺は好みかもしれません。
まとめ
今日は昼寝の効果と、効果的な昼寝の時間についてでした。
10分間の昼寝で午後からの仕事の効率が上がり、健康的に過ごせるなんて素敵だなと思いました。私もできる限り取り入れていきたいと思います。
references
(1)Androniki Naska et al. “Siesta in Healthy Adults and Coronary Mortality in the General Population” Arch Intern Med. 2007;167(3):296-301
(2)Amber Brooks et al. “A Brief Afternoon Nap Following Nocturnal Sleep Restriction: Which Nap Duration is Most Recuperative?” Sleep, Volume 29, Issue 6, June 2006, Pages 831-840
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