こんにちはSKBです。多くの人が某感染症の流行でマスク生活を強いられているのではないかと思います。マスクをしても何も肌トラブルがない人と肌トラブルがある人がいらっしゃると思います。
そこで今日はマスク使用による美容面に対する影響について紹介したいと思います。
参考にした論文はこちら↓
肌への影響:6時間後
キム・ジョンウクらはマスク着用から6時間後と2週間と短い期間ながらマスク使用による肌への影響について調べました。まずは6時間後から紹介します。
有意差を持って変化があったのは。
上記3点でした。6時間後なのでニキビなどの変化はありませんでしたが、この実験で分かったのは、マスクを着用することで私たちの肌にはこれらの環境の変化が起きているということです。
皮膚温度の上昇は呼吸による肌温度の上昇が考えられました。また皮膚の赤みの増加はマスクとの物理的な接触が原因と考えられます。そのためマスクと頻繁に接触する領域は皮膚の紅斑(赤くはれる)を起こしやすいです。しかしながら肌の赤みは肌の温度の上昇による血行促進の影響も受けるため、一概に接触が原因と言い切ることはできません。
肌からの水分の喪失とはいわゆる汗のことです。これは皮膚温度の上昇が原因と考えられています。
やはりマスクをすることで皮膚接触による影響が確認されました。そして温度上昇による発汗もあります。このためマスクの内部は高温・多湿な環境が6時間で作られていることがわかりました。
気になるのは、これらの環境を長期間続けることで肌への悪影響がないかということです。
肌への影響:2週間後
2週間の研究では長期的なマスク着用の影響を正確に推しはかることはできませんが、ある程度のヒントとなる可能性があります。
2週間のマスクの使用(一日6時間着用)で有意差を持って肌へ影響があったのは
上記3点の変化がありました。ニキビが増加するのは想像がつきましたが、それだけではないようです。
皮膚の弾性力の低下、毛穴の拡大など考えたくないような悪い効果があるようです。
多くの研究では高温・多湿の環境では皮膚の弾性力が増加することが報告されていますが、マスクの着用による高温・多湿の環境では皮膚の弾性力が低下しました。これは皮膚の弾性力に対して、マスクの擦れなどによる物理的な刺激が加わったことも影響したからではないかと推測されます。
また気温と湿度が高い環境では毛穴が大きくなることが報告されています。そのため、マスク使用時の高温・多湿の環境を続けることで毛穴が大きくなったことが考えられます。そして毛穴の拡大がニキビの増加につながったと考えられます。
つまり、マスクを長期間使用すると肌のザラツキ、ニキビが増加し、毛穴は拡大と最悪の状態を招く可能性があります。
肌荒れの男女差
ここまでマスク着用による肌への影響について説明してきました。実はこれらの効果は男女差が存在するようです。
肌荒れの増加 | 男性 | > | 女性 | |
皮膚の発赤 | 男性 | < | 女性 |
平たくいうと、赤くなりやすいのは女性で、ニキビや肌荒れなどを起こしやすいのは男性だということになります。
まとめ
今日はマスクを使用することで肌でどのような変化が起き、どのような悪影響があるかについて説明しました。
肌荒れが起きやすいというのは知り合いからもよく聞いて言いましたが、肌への物理的刺激は肌への弾性を低下させ、より長期的に見れば、シワの原因であったり、シミを作ることにつながる可能性があります。
そのため、人がいない屋外ではマスクを外しておくことや立体マスクを使用することで、肌へ直接マスクが接触しないようにするなどの工夫を早いうちから始めておくことが必要かもしれません。
また時間がある時に、具体的な解決策を書こうと思います。
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