こんにちはSKBです。最近、梅毒が流行っていると小耳に挟んだのでデータを見ながら実際に梅毒が流行っているか確認してみます。そして自分が梅毒かも?と不安を覚えている人のために、梅毒の特徴や見るべきポイント、取るべき行動などについて説明していきたいと思います。
梅毒とは
梅毒は性感染症として知られ、そのほかにも母子感染、輸血などによる感染もありえます。男性同士の性行為が半数以上を占めていると言われていましたが。近年、男女間での性交渉による感染が報告されています。国立感染症研究所のデータからも男女間での性交渉も大きな感染原因であることが示唆されています。
梅毒の症状と進行
梅毒の進行は大きく分けて4つの期間に分けられています。
第一期(10~90日)
陰部、唇・口の中(オーラルセックスによる)などに痛みがない膿を出す塊(無痛性初期硬結)が生じます。また股の付け根が腫れる感じがあるかもしれません(無痛性横痃(よこね))。
第二期(3ヶ月~3年)
1期の症状が消えたのち、全身にバラ疹と呼ばれる発疹が手足の裏から全身に広がっていきます。
そのほかにも脱毛などの症状が出ることもあります。しかしこれらの症状も1ヶ月ほどで消失します。
潜伏期(第二期の症状が消えた時期)
潜伏期が始まってから数年は症状が消失または第二期の症状が再発するような時期になります。
(この消失が落とし穴です。治ったわけではないので手遅れになる前に絶対に病院にいきましょう。)
第三期(感染後早い場合なら数ヶ月〜数年後)
現代では三期まで無治療でいることは少なく、見られることは少ないと思われますが、症状がなくなったことで治ったと勘違いしてしまい病院に行かずにいると第三期まで進んでしまうことがあります。
三期の特徴としてよく挙げられるのは皮膚、筋肉、骨などに梅毒性肉芽種(ゴム腫)が発生すると言われています。
第四期(感染後10年以降)
四期に至るまで放っておくことは現代ではほとんど考えられないためか、医者が使うような本に四期のことが記載されていないものもあります。
梅毒を放置し続けた慣れの果てには、多臓器への腫瘍、神経損傷による麻痺、脳や脊髄での障害による脳梅毒などにより死亡することがあります。
梅毒の治療
梅毒にはペニシリンが効きます。
未然に防ぐ予防接種などはありませんが、梅毒に感染してもペニシリンで治癒することが可能なので今回紹介したような症状と思われるものが見られた場合はすぐに病院へ行きましょう。
梅毒が流行しつつあるって本当?
結論から言うと本当です。
まずこれが2016年の年齢別梅毒の届出数です。
特徴としては、女性は10代後半から30代後半までが多くなっており、その後減少傾向です。梅毒は性感染症として知られており、不特定多数の人との性的接触が多いであろう年代で多くなっていることが伺えます。グラフを見てもらえれば男性の方が全体としては遥かに多くの人が罹患していることがわかります。
男性としても同様ですが、10代後半から40代後半まで広い範囲で多数の届出がなされています。
次に2021年のデータを見てましょう。
2021年の年齢別届出数のグラフの概観は2016年のものと大きな差はありません。
しかし、実は縦軸の数字が異なります。2016年と2021年のグラフを重ねてみたのがこちらです。
まずは男性の推移から
男性の梅毒の届出数の年齢別の推移としての傾向は変わりませんが、全体的に数が増加していることがわかります。
この傾向は女性でも同様です。
女性も届出数が多く増加していることがわかります。さらに20代前半が特に増加していることがわかります
2021年 都道府県別推移
大雑把な都道府県の増加を見たものになります。赤色が増えているところで梅毒が増加していると考えてもらえればいいです。東北地方を除いて全国的に増えていることがわかります。
まとめ
梅毒が流行しつつあります。梅毒を防ぐためにはコンドームなどの感染予防策をしっかり取る必要があります。コンドームの機能は避妊だけでなく、性感染症のリスクも下げます。
そのためオーラルセックスであってもコンドームは必要ですし、可能ならば不特定多数との性交渉は避けるように努めなければなりません。
そして性感染症にかかったかも?と思ったらすぐに病院に行きましょう。梅毒だけでなくHIVなどに感染しても病院に行って適切に対処すれば、発症を抑えたり、梅毒ならば早期に治癒が見込めます。
予防・治療を適切に行うことで自身の健康を保ちましょう。
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