【使いすぎ注意!?】医療者が用いるコミュニケーションテクニック 2選

ちょっと気になる日常医学

こんにちはSKBです。今日は医師が患者さんに対してよく使うコミュニケーション技術であるミラーリングとペーシングを紹介したいと思います。

これを紹介しようと思ったのには理由があります。医療者はこの二つのコミュニケーション技術を日常のコミュニケーションにも多用しています。この話し方をしている人がいると「医療関係者なのかな?」と勘繰ってしまいます。(笑)患者さんとのコミュニケーションは日常会話をするより難しいことが多いです。その中でもうまくコミュニケーションを取れるようなテクニックを紹介します。

ペーシング

ペーシングとは平たくいうと相手と雰囲気や話し方、姿勢などを合わせることを言います。

医療者がよく使用するペーシングは入院患者さんがベッドで横になっているところに問診・診察などに行った際にしゃがんで、患者さんの目線の高さに合わせることなどです。

相手が方言で話している時には標準語ではなく、方言で会話してもらえたら親近感が湧いて嬉しくなりませんか?こういうふうに相手の話かたに合わせるなどもペーシングです。

日常で使えるペーシング 4選

話す速さを合わせる

話す速さを合わせることは大切です。ゆっくり自分が落ち着いて世間話でもしている時に相手が、早口で話をしてきたら落ち着きませんよね。この人忙しいのかな?怒っているのかな?など色々なことが頭を巡って話の内容が全く頭に入ってきません。相手が早口で急いでいる時には早口で話すのが相手への配慮になりますし、相手がゆっくり話をしている時にはゆっくり話をする。このように相手の話す速さに合わせることでコミュニケーションが円滑に進みやすいです。

話し方を合わせる

声のトーン、方言、声の大きさなどを相手に合わせて会話をします。自分がテンション高く話をしている時に相手がしらけたトーンで話をしてきたら、急にテンションが下がりませんか?相手の声のトーン、大きさなどの話し方を合わせるだけで一気にコミュニケーションが取りやすくなります。

会話をする時の姿勢を合わせる

あまり意識している人も多いかもしれませんが、医療者は意外に気をつかっています。患者さんが立っている時には椅子から立って挨拶しますし、患者さんが車椅子に座っているならしゃがんで会話をします。

何回か実験に腕を組んで友人と会話をすると、相手も腕を組んで会話をしてきます。人間はどことなく協調性があって無意識にペーシングを行なっています。そこで意図的にペーシングを行い。相手の話す時の姿勢、表情などに合わせて会話をすることでコミュニケーションがうまくいきやすいです。

食事をするときに自分が水を飲むと、相手も水を飲むなどもペーシングの一種だと言えるかもしれません。

メール・LINEなどで返信する時間を合わせる

好きな人に対してLINEの返事をする時間で悩んだことありませんか?すぐに返事をしたら相手も困るかな?でもあんまり遅すぎても会話が進まないしなぁ。。。

そんなあなたに朗報です。「相手の返信時間」に合わせるだけです。相手の返信が早い時には、会話をしたい気持ちの表れだと考えられます。こちらも同じぐらい早く返信をしたらいいです。それに対して2時間後に返事がきたらそれに合わせて返信をすればうまくいきやすいです。

ミラーリング

ミラーとは英語で鏡のことです。つまりミラーリングとは相手の言ったことをオウム返しすることをさします。

相手の言ったことをそのまま返すことで、相手は自分の話を理解してもらえたと感じて安心します。自分の話に共感してくれる人がいなくて辛いなぁと思っている時に、ミラーリングをしてもらえると、この人は自分の話を理解してくれたんだと感じます。

例1)ミラーリングを使用したいい例

大学生マナブ君
大学生マナブ君

最近レポートがたくさんあって忙しいんだ。

医学生SKB
医学生SKB

レポートがたくさんあって忙しいんだね。

大学生マナブ君
大学生マナブ君

そうなんだよ、なかなか終わらなくて、睡眠も不足してるし失敗も多いんだ。

相手の言ったことをこのようにそのまま返すことをミラーリングと言います。どうでしょうか?レポートがたくさんあって忙しいという思いを伝えたいマナブ君の気持ちに対して上手にリアクションできているでしょうか?

「忙しいんだね」とミラーリングしてもらえたら、話を聞いてもらえてると感じてもらえ、その後のコミュニケーションが円滑に進みやすいです。

例3)悪い例

大学生マナブ君
大学生マナブ君

最近レポートがたくさんあって忙しいんだ。

医学生SKB
医学生SKB

レポートなんてすぐ終わらせちゃえばいいじゃん。俺なら30分もあれば終わらせれるよ。

大学生マナブ君
大学生マナブ君

・・・

心の中で、「みんな忙しいよ」、「たかがレポートがなんだよこっちは10連勤だぞ」とかいろんなことを思うのも普通だと思います。しかしその気持ちを伝えてもコミュニケーションはうまくいきません。そこでオウム返しするわけです。

色々な思いをグッと堪えて「レポートがたくさんあって忙しいんだね。」と相手の気持ちに寄り添うテクニックで乗り切りましょう。

例3)いい例

大学生マナブ君
大学生マナブ君

最近楽しいことがなくて気持ちの整理がなかなかできなくて困ってるんだ。

医学生SKB
医学生SKB

気持ちの整理ができなくて困ってるんだね。

大学生SKB
大学生SKB

そうなんだよ〜ペラペラ

オウム返しするだけなのであまり難しく相手の話を考えなくてもいいですし、コミュニケーションも円滑に進みやすいです。

注意点は多用しすぎないこと。相手の話をあまり考えてないし、聞いてないことがバレてしまいます。

それでも下手なことを言うよりずっとコミュニケーションが円滑に進むのでぜひ試してみてください。

まとめ

コミュニケーションテクニック

・ペーシング

・ミラーリング

今日は医療者が多用しているコミュニケーションテクニックの「ペーシング」と「ミラーリング」を紹介しました。日常的にもかなり使えるので、ぜひ上手に使って、円滑なコミュニケーションを取るための一助としてもらえたら幸いです。

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