こんにちは現役医学生のSKBです。
今回は科学的な根拠のあるストレス解消法を論文とともにご紹介していきます。
ストレス社会
ストレス社会と言われる時代。皆さんも人間関係、仕事の忙しさ、昇進・転勤、子供の受験、介護問題、借金、ローンなど挙げるとキリがありませんが、ストレスを抱えることが多いと思います。2021年にはコロナ禍で11年ぶりに自殺者数が増加しました。
そんな中で自身でストレスをうまく発散させていくことが必要になってくると思われます。
今回はそのために科学的に効果的なストレス発散方法をご紹介しようと思いこの記事を書いています。
科学的根拠のあるストレス発散法7選
運動
運動をするとエンドルフィンが分泌され、気分をよくさせてくれます。またそれ以外にもセロトニンやドパミンも大量に分泌されます。これらの物質がストレス軽減に作用していると考えられています。
厚生労働省のHPにも「運動には、ネガティブな気分を発散させたり、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があります。」とある通り、運動は最も有用なストレス発散法でしょう。1日20分程度の軽い有酸素運動が推奨されています。
ただ激しすぎる運動に関しては逆にストレスになると考えられるので、運動は軽くに抑えておきましょう。
瞑想
瞑想によってストレスホルモンのコルチゾールが減少し、オキシトシンが分泌されるということがわかっています。瞑想の後に実際に気分がよくなるとの研究結果もあります。
「マインドフルネス」という種類の瞑想が有名です。
ヨガ
ヨガもヨガを行うとγ-アミノ酪酸(GABA)が増加することがわかっています。そのGABAによってストレスが軽減されると考えられています。不安障害時に処方される抗不安薬もGABAの作用を強めることで抗ストレス作用をもたらしています。
さらに複数の研究でヨガはうつ病に効果的であると報告されています。
ヨガにも様々なタイプが存在しますが、ハタヨガが最も一般的なタイプのようです。
運動と瞑想の要素を併せ持っているので、ストレス発散にはもってこいですね。
他の記事でもヨガの効果について説明していますので、よかったらこちらも参考にしてみてください。おすすめヨガマットなども紹介しています。↓↓↓
ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイド 患者用https://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/pdf/y02.pdf
Depression and Anxiety Disorders: Benefits of Exercise, Yoga, and Meditation
読書
「6分間の読書がストレスの68%を軽減する」ということがイギリスのサセックス大学によって報告されています。またミネソタ大学はストレス解消のために静かな場所での1日30分の読書を推奨しています。読書によって心拍数が下がり、筋肉の緊張が和らぎ、体をリラックスさせることができます。
歌う
自分の好きな歌を思いっきり歌うのはとても気持ちがいいですよね。
歌を歌うとストレスホルモンであるコルチゾールが減少することが報告されています。この研究では驚くことに歌が苦手と答えた参加者でも同様の結果が得られたそうです。
ハグ
ハグをするとオキシトシンというホルモンが分泌されるということが分かっています。オキシトシンは血圧を下げ、呼吸を深くし、体をリラックスさせます。
またカーネギーメロン大学の研究チームはハグはストレスを軽減するという報告をしています。
ただし、合意の上でのハグに限るので勝手に人にハグすることはおすすめしません、、、
パートナーがいる方は意識的にハグの回数を増やしてみてはどうでしょうか。
自然
自然に触れあうこともストレス軽減になります。
20分間、自然と触れ合うだけでコルチゾールを大幅に減少させられるという発表もされています。この研究では自然の中で20〜30分座るか、歩きながら過ごした場合が一番コルチゾールが減少したようです。
また森林がある公園内で体を動かしたグループとフィットネスジムで同程度の運動をしたグループの比較した実験では、公園内で運動を行ったグループの方がストレスレベルが低減されたそうです。
まとめ
すでにやってる方や「それ知らなかった」という方もおられると思いますが、まずはちょっとずつでも試してみましょう!今回ご紹介した内容をもとに自分に合った方法を見つけてうまくストレスを発散させて心とカラダの健康を保っていただけたらと思います。
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