医学生から見た“優秀な人材・学生”の特徴 14選

医学部の6年間
医学生 SKB
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今日は“優秀な人材・学生”について考えていくよ

家庭教師、そして医学生として多くの学生を見てきて感じたことを書こうと思います。全ての人に当てはまる普遍的な情報ではないのであくまでこういう意見もあるのだな、ぐらいの感覚で楽しんでもらえたらいいと思います。

優秀な人材とは

優秀な人材と言っても色々な指標があります。そこでここでは優秀な学生を「一般的な勉強、実習、仕事などを効率よくこなせる学生」を「優秀な学生」として基本的に話を進めます。多少定義がずれた話があるかもしれませんが、ご了承ください。

優秀な学生の特徴14 選

人の話を要約する

できる学生は人の話を要約する傾向があると思います。先生が教えてくださったことなどを要約する人がいます。この要約があっていれば、先生的には話が伝わったと確認する機会となります。要約が間違っていれば、生徒は不十分な理解で終わらずに理解を深める機会となります。

どちらに転んでも先生側から見れば、非常に勉強熱心で優秀な生徒に見えます。

わかったふりをしない

勉強ができないタイプの学生に多いのが、「わかったふり」です。

これが最もやってはいけないことだと思います。必ず優秀な学生と同様に「要約」するべきです。

先生が生徒に対してやりがちな「わかった?」と尋ねる行為に対して「うん」と頷くのは今からやめましょう。(そもそも生徒に対して「わかった?」と尋ねるのはよくありません。私は必ず、「今の話を私に説明して?」と問います。)

事前の準備を怠らない

優秀な学生は事前の準備を怠りません。テストならば当然対策していきます。家庭教師で教えている高校生などはテスト範囲の対策をする程度の対策でテストに臨みます。

一般的な医学生ならば、過去問を数年分解いてテストに臨むぐらいの感覚の人が多いと思います。

しかし、医学生の中でもハイスコアを取るようなタイプの学生は、教授が変われば、教授の前の大学の過去問を入手したり、テストの傾向の変化、授業中の発言なども全てチェックしています。そして、それらの情報を統合して対策を練ります。

さらに同じ先生が作った、他の学年の試験問題などもチェックします。同一の先生が問うポイントは非常に似通ってくるためです。

当然、先輩などから、先生の特徴や話を聞いたりして事前の情報収集を怠りません。テストの点が高いかどうかは集めた情報の多さに強く依存しています。これは受験などでも同様だと思います。

優秀な学生は勉強する時間は言うまでもなく、「情報の収集」に命をかけています。

先生・上司の先を読むのがうまい

頭の回転が速く、1をきいて10を知るタイプの人間を見れば、当然「優秀である」と感じます。先生は難しい話を生徒に説明するときに、ヒントを少しずつ出してゴールに誘導しようとします。

優秀な学生は1とまでは言わなくても5、6あたりまで説明したら10を理解します。これは僕の友人にも当てはまっており、僕の説明が下手にも関わらず、彼らの理解力にいつも助けられています。

フットが軽い

優秀な学生が優秀である理由の一つは、その経験値にあると思います。

優秀な学生は勉強だけしてテストの点だけ取れるタイプの人間ではありません。

スポーツやバイト、趣味の音楽などを通してさまざまな人とのコミュニケーションを取ることや経験に対する価値を見出しています。そこで得られるものは全て自らの血とし、肉とします。

様々な経験をしている人は知見・視野の広さ、深さ故に優秀である人が多いと感じます。

嫌いなことや、苦手なことを避けている人はいませんか?そういった行動は、自身の最も弱い部分を補強せず、そのままにしている可能性があります。なぜ苦手か?それはやらないからではないですか?

頑張らない

優秀な人は外から見れば意外と頑張ってないような人が多いと感じます。彼・彼女らは時間をかけて勉強や経験を得ることをもちろん行います。しかし、非常に短時間で効率よく技術・知識を習得することに情熱を燃やすタイプが多く、がんばらなくても目標を達成できるシステム造りを行うことに長けています。

先ほどの「事前の準備を怠らない」の項目でも述べましたが、彼らは時間をかけて勉強することに命をかけるのではなく、「情報を集めること」に命をかけます。なぜなら、それが目標である「点をとる」ことに直結するからです。膨大な範囲を1ページ目からゴリゴリ勉強するのではなく、どうやったら効率よく目標を達成できるか考えることの大切さをよく知っています。

質問が鋭い

優秀な人はわからないことを全て質問するわけではありません。

それは「質問」が自分が無知であるために相手の貴重な時間を奪う残虐な行為であることを理解しているからです。

Googleで検索したらわかるような質問をする人がいます。そういった人たちは相手にとって生産性のない質問が残虐な行為だと理解していません。

もう一度言います。質問は相手のことを考えて吟味すべき行為です。自分が無知である罪深さを他人の貴重な時間を奪うことで解消することの残虐さを理解してください。

じゃあどのような質問をすればいいんだよと思う人がいるかもしれません。それは簡単です。Googleで調べてもわからないようなことを聞けばいいのです。

医学の話で恐縮ですが、例えば

「2018年の治療ガイドラインにおけるプロトコルでは本症例は手術適応のはずです。しかし、現時点では保存的治療(薬などによる治療)を行なっています。高齢であることや血糖値のコントロールが悪いことなどを懸念されたのかと推察しますが、先生はどこを重要視して保存的治療を選択されたのでしょうか?」

どうでしょうか?Googleで検索したら出てきますでしょうか?私が訪ねたのは「先生の考え」です。そして質問をするために、相応の知識をインプットしています。これが相手の時間を奪うことに対する最低限の準備であり、相手への敬意を示した行動だと思います。

優秀な学生はこれができています。そして多くの学生はこれができません。

大切なのは相手へのリスペクトです。

空気を読む

質問の話と絡みますが、質問をするタイミングを選ばないといけません。

例えば忙しいと言っている先生を自身の質問で必要以上に引き留めてしまう行為などは自己中心的で相手もいい気がしません。

優秀な学生はその時間でより多くの情報を持ち帰ろうとしますが、相手との良好な関係性を築いておくことでより多くの利益を結果的に得ることができると知っているので、空気を読みます。

やらない後悔よりやる後悔

多くの人がやらない後悔もやった後悔も経験したことがあります。しかし、優秀な人は失敗から学ぶことが自身を成長させるために非常に効率がいいと言うことを知っています。

そのため失敗は避けるべきものでなく、失敗できる時には、できる限りの失敗を心がけます。

テスト勉強などをする時にも、間違えたポイントを重点的に勉強する。それが効率がいいことを、みんな知っているんです。しかし、優秀でない人は面白いぐらいそれが実行できていません。とにかく自分の失敗に意識的に目をむける必要があります。

挑戦せずに失敗を避けて振る舞うことは簡単です。

しかし、それは自身の成長を著しく停滞させる愚かな行為だと言うことを優秀な人は知っています。

人と仲良くなるのがうまい

優秀な人は根底に「相手へのリスペクト」があります。そしてそのリスペクトにより相手と良好な関係を築くことが自身にとってプラスとなることを知っています。

On・Offの切り替えがうまい

優秀な人はダラダラと作業を続けることはありません。効率が落ちているなと感じたら、休むなど意識的に Offの時間を作ります。その方が結果として効率的あることを知っているからです。そのため、絶えず勉強し続けるといった行動をせず、意外と遊んでいるように見えます。

勉強し続けているようなタイプは意外と優秀でなかったりします。

残業し続けている会社員が優秀そうに見えますか?僕にはそうは見えません。

学んだことはすぐアウトプットする

優秀な学生はとにかく学んだことをアウトプットする人が多いと思います。自身の理解が甘いにも関わらず、理解したつもりになっている人がいます。

それを避けるために友人との会話の中などで覚えたことや知った情報を共有します。他人へ説明するためには、自身の深い理解が必要不可欠ですからね。

さらに他人へ情報を共有することで、お返しとして他人からの情報が返ってきます。これが大切で、情報のネットワークの構築に役立ちます。

常に期待を裏切る

優秀な学生はいい意味で常に期待を裏切る人が多いと思います。質問の深さであったり、レポートの深さ、テストの点であったり、常に一歩前に出る意識を感じます。

こういったものは自身を律する力が強いことに起因しているのではないかと私は考えています。

事前に勉強しているから、テスト直前はゆっくりしようなどとは考えず、テストの数秒前まで貪欲に点を取りに行くようなスタンスの積み重ねが、その人が優秀足り得る所以であるとおもいます。

人を評価する能力がある

優秀な学生は先生や上司の言うことを盲目的に信じるようなことはありません。

上司や先生を師と仰ぐに足る人材であるかどうかを常にチェックしています。

優秀でもない、経験もないような人材を師に据えても時間が無駄だからです。

まとめ

優秀な学生の特徴 14選
  • 人の話を要約する
  • わかったふりをしない
  • 事前の準備を怠らない
  • 先生・上司の先を読むのがうまい
  • フットが軽い
  • 頑張らない
  • 質問が鋭い
  • 空気を読む
  • やらない後悔よりやる後悔
  • 人と仲良くなるのがうまい
  • On・Offの切り替えがうまい
  • 学んだことはすぐアウトプットする
  • 常に期待を裏切る
  • 人を評価する能力がある

今日はたくさんの医学生や生徒をみて感じた、優秀な学生の特徴を紹介してみました。もちろん、これが本当に優秀とは限らないし、他にも大切な要素はたくさんあると思います。何か参考にしてもらったり、医学生ってこんな感じの人が多いんだなど楽しんでもらえたらなと思います。

また今回は触れませんでしたが、優秀な人材は総じてソフトスキルが優れている傾向にあると思います。ソフトスキルとは何か?ソフトスキルを鍛えるにはどうしたらいいかは別で記事にしていますのでぜひチェックしてみてください↓

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