【アダムグラント 5分ルール 】 人を助けるときの三つの決め事 【優しさにつけ込ませるな】

行動の科学

どうも現役医学生SKBです。

いきなりですが、あなたの周りにもいませんか?こちら側に何のメリットももたらさないにもかかわらず、あなたを頼ってくる人が。同僚であったり、身内であったり、友達であったりがこういったタイプだった場合非常に困ります。この人たちはあなたの大切な時間や情報をタダで盗もうとしてきます。一回助けたら、もう来なくなるかと思ったら、相手は一回助けたのをいいことにあなたを好きなだけ利用しようとしてきます。学生時代、あなたの代わりに出席の返事をする(いわゆる代返)ことを頼んできたり、テスト前だけ急に近づいてきてノートをコピーさせてと言ってくるような人たちいましたよね。

いつまでもこの人たちの「助けて」にかまっていられるほど私たちは暇ではないはずです。

そこで今日はアダム・グラント教授の「GIVE&TAKE 与える人こそ成功する」に書かれている5分ルールをふくめた人を助ける時に気をつけることを紹介したいと思います。

世の中はギバーとテイカーとマッチャーからなる

ギバーとは損得勘定なしに他人を助ける人です。テイカーは他人から搾取し自身の利益を優先させる人です。そしてマッチャーは損得勘定を考えて動く人です。

テスト前にノートをコピーさせてあげる人がギバー、ノートをコピーさせてもらう人がテイカー、有料でノートをコピーさせてあげたり、何かしらの見返りを考えてノートをコピーさせてあげる人がマッチャーになります。

ギバー、テイカー、マッチャー 特性ごとの給与差

ギバーの特性を持つ人の平均給与はやや低く、マッチャーの特性を持つ人は給与も中間となりました。そしてテイカーの特性を持つ人は平均よりやや高い給与となっていました。

ギバーが損をしてテイカーが得をするのは何だか許せませんね。

ここで面白かったのは、ギバーの特性を持つ人には平均給与よりやや低い人も多かったのですが、突き抜けて給与が高かった人も多かったのです。

つまり社会で成功するなど、高い給与をもらうために求められている一つの側面はギバーの性質にある可能性が考えられます。それを裏付けるようにギバーの脳内では報酬系が活性化し幸福感、そして肉体的な強化といった超人的な作用があることが報告されています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/21/2/21_269/_pdf

だからと言って無条件に搾取されるわけにはいきません。そこで5分ルールが登場します。

人を助けるときの3つの決め事

人を助ける時に気をつけることは三つです

・5分ルール

・すぐできることのみやる

・頼まれてないことはやらない

あなたが助けるべきか考える時にはこの三つの決め事を思い出して実行に移すかを考えましょう。事前に三つ条件を「決めておく」というのが大切で, if then planningというテクニックを使っています。if then planningについては別記事で詳しく紹介していますので気になった方はこちらから↓

ではこの三つについて具体的に説明して行きます。

5分ルール

これは基本的には5分で助けれることのみ助けましょうということです。実際には5分以内じゃなくても10分でも構わないのですが、大事なことは自分が人を助けるのに大きなコストを払わないと決めておくことです。

すぐできることのみ

今、その場ですぐできることのみ実行しましょう。たとえ5分以内のことでも、「1ヶ月後のどこどこで」という条件がつくと、一気にコストが増えます。頭の中では定期的に、その予定のことが思い出されます。どのように助けようか?何か準備して行った方がいいのだろうか?

これではコストが大きすぎます。あなたがその場ですぐできることのみ助けましょう。

頼まれていないのに助けない

頼まれてもいないことをついついやる経験は多くの人にあるのではないかと思います。

これもコストを増やす大きな原因となります。さらに日本では「お節介」という言葉があるように、助けたつもりでも相手には「邪魔をされた」と思われる可能性すらあります。頼まれたことに対応するだけでも大変ですし、手一杯です。頼まれていないことの優先順位は高くありません。

まとめ

あなたはギバーでしょうか?それともテイカーでしょうか??はたまたマッチャーでしょうか?

テイカーになれるほどの人ならこのような記事は見ないかもしれません。多くの人はギバー、マッチャーの特性を持っているのではないでしょうか?それらの特性により幸福感を感じるなどといった多くの良さもあります。しかしながら、社会的地位が低かったり、給料が安かったりと実務的な問題も多く生じます。それと同時に突き抜けて社会的に成功できる素質を持っていることになります。そこで「人を助けるときの三つの決め事」を事前に用意しておいて、自分の貴重な時間を割くかどうか取捨選択するというのが非常に大切だという話をしました。

今回紹介したものを利用してもいいですし、自分独自の基準を作って実践するのもいいと思います。

少なくとも無条件に自分の時間を投げ出さないでください。

他人を助けるのに使う時間は自身の進歩を妨げるほどの影響力を持つかもしれません。気をつけて行きたいですね。

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